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TERMINATOR

公開当時、アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭で受賞という話題にのせられて、映画館で観ていささかエンディングには感動を覚えた映画でした。

決して虚構の世界と言いきれない"説得力"じみたものが感じられましたし。

 

言わずと知れたジェームズ・キャメロン監督の出世作です。

追撃と逃走という単純な図式でありながらも、退屈させない脚本もよく練られていますね。

アーノルド・シュワルツェネッガーの代表作でもあるでしょう。

もちろん、時空的な事では矛盾じみたなところが発生していますが、揚げ足取りをする事じたいは、ナンセンスでしょう。

一番肝心な事は、冒頭からエンディングまでを身を乗り出して見終えられるかなのですから。

 

CGというよりは、若干稚拙な特撮も、決して悪い意味ではなく、いまとなっては"アジ" になっていると思われます。

 

サラ・コナーを演じるリンダ・ハミルトン、カイル・リース演じるをマイケル・ビーン、キャスティングもハマッていたと思います。

 

一切微笑みもしない眉毛のないシュワルツェネッガーのターミネーターは確かに恐いですね。エンド・スケルトンのデザインもシリーズを通してもオリジナルのままであるという事実が、いかに優れていたものかを体現していますね。

 

テーマ・ミュージックは、コレしか考えられないという程キマッたものでしたね。

映画を観る前に、頭の中からこの荘厳な曲が響いてきてしまう程です。

バックグラウンド・ミュージックもシーン毎になかなか効果的な凝ったもので感心します。

 

低予算を工夫でCOVERできる。それを見事に立証して見せた傑作映画のひとつでしょう。

 

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1985年度作品   ★★★★★ [最高は五つ]

監督 JAMES CAMERON  配給 20世紀FOX