録画してあったNHK年末スペシャル「72時間」をやっと見終わりました。
断トツに印象深かったのは、7位「雪道を走る灯油配達車」でしたね。
真冬に東京に遊びに来た北海道人が、夏みたいと嘯くのが信じられる極寒の光景でした。
灯油の切れ目が凍死に直結する厳しい寒さが、どうゆうものか見聞させて頂きました。
補助があるのか分かりませんが、暖房費請求にも目が眩み気を失いそう。
灯油の配達で階上に上がるとき体に30m20kgの給油ホースを巻きつけ引っかからないように駆け上がるさまも、重労働で頭が下がります。ホワイトアウトさながらの吹雪の中を運転するのも神経使ってクタクタになりますよね。ご苦労様です。
そんな中、4時間灯油切れに耐えていた老婦人の「どんなことでも辛抱できる」「いつも満足している」「後悔もない」達観した境地・人生観、その気概に気圧され感銘しました! 94歳でも細かい作業を遂行できる眼力(めぢから)が維持できるのですね。それでもって年中夜通し働けるの!? 絶句!!
それと8位「格安のガソリンスタンドで」でした。
お子さんを亡くされた親子連れ。高野山に入り奥之院に向かい橋を渡ると傍らに息子さんの存在を感じるという方のお話に一連の不思議さを感じつつも、そういう神聖な領域というのは、やはり存在するのでしょうか。水木しげる先生なら、「そう、そう」と横で頷ずき相槌を打ちそうですが...。
一応、新春スペシャル2025の推し回3篇も見ましたが、今回は感じ入るドキュメントは少なかった感じではありました。いつもより死生観を語る方が、いなかった気もしました。とはいえ、それぞれの方の人生模様は時に深く関心が尽きません。
TVは見るに値する番組がないので殆ど見てないのですが、年末この番組を見るためにNHKに料金を支払っている、いや支払わされているようなものかも?